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| ランドスケープアーキテクト越川秀治さんに「子どもとみどり」について聞きました。 |
| 一回目は、「子どもの自然体験が足りない!」、二回目は、「親の自然体験を子どもに伝えよう」についてお話を聞きました。最終回では、子どもに自然を上手に橋渡ししてあげる方法を教えていただきました。 |
こんな仕事をしていますけど、僕はガマガエルをつかむのが苦手でね。梅雨の頃になると家の庭に200匹くらい生まれます。子供の頃は何でもなかったけど、しばらくその感触を忘れていたのか、実はガマガエルを触るのが怖かったんですよ(笑い)でも、息子に見せてやりたいから素手でつかまえる練習をして、「ほら、見ろ。これがガマガエルだぞ」って、見せてやりました。そしたら息子が、「パパ、カッコイイ!!」って。「僕もつかんでみたい」と言って、平気でガマガエルをつかみました。もし僕が気持悪がっていたら、きっと息子もガマガエルには手を出さなかったでしょう。なんでも親が実践して、手本を見せてあげることが大事なんです。
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一緒に穴掘りをしたり、おたまじゃくしをつかまえたり。親が率先してやっていると、子どもも真似してくれますからね。庭だって、花を植えてきれいにしようっていうのは大人の目線ですが、子どもは穴を掘って土の中から虫を見つけただけでも楽しいんです。穴を掘りながら、間違ってカマキリを殺しちゃうようなことだってありますからね。そんな時に初めて命の大切さを伝えていけばいい。「生き物は死ぬんだぞ。ケガだってするんだぞ」って。「僕たちみたいなちっぽけな人間もこの自然の中で生かしてもらっているんだぞ、だから命を大事にしようね」って。 |
僕が主催している「みどりの楽校」は、趣味よりももうひとつ上のレベルで技術を高めたいという社会人の他にも、趣味の一環としてみどりを楽しみたい主婦の方や子ども連れのお母さんたちが結構多いんですよ。一時期ガーデニングのブームがあったりして、みどりを楽しむ人たちが以前とくらべるとずい分増えました。心理学や社会教育学の専門家や樹木医などとチームを組んで、園芸療法や樹木治療などにも取り組んでいます。
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親子向けの講座には、自然素材を題材にしたアートを遊びの中で創造していくクラスがあります。例えば草木染め。庭にはえている雑草を抜いてきて素材にしたり、今だったら桜なんかはすごく色が出るので、桜の枝を折ってきて素材にしたり。時にはフィールドに出て、風や空気や太陽をいっぱい感じながら枝を拾い集めてカゴを編んでみたりすることも。土器を作る時もありますね。
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でも、僕はやらせたりやらされたりというようないわゆる指導は一切しないんです。あくまでも親や子どもが自分自身で「楽しむ」、自分自身で「考える」という感覚を大事にしています。だから学校ではなく、楽しく学べる「楽校」なんです。学習させよう、教育しようとする必要はまったくないと思っているんですよ。 |
アートといったって、なんにも難しいことはないんです。自宅でお母さんが簡単にできるようなことばかり。幼稚園に通っているくらいのお子さんがいらっしゃる方なら、子どもに自分の花壇をデザインさせてみるワークショップなどは面白いですよ。 まず、プランターを子どもの人数分用意しておく。花はあらかじめ購入しておいてもいいし、子どもをショップに連れて行って選ばせてもいい。子どもがプランターに植えてみたい花を選んだら、次はテーブルに紙を広げてお絵描きをする。どんな組合せにしようかなと考えながら、自分の花壇をデザインさせてみるんです。色鉛筆やクレヨンを使って子どもの好きなように自由に描かせてみる。お花畑を作るような感じでね。
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その時に親は、「それは違うよ、色が合わないよ」なんてことは絶対に言わない。せいぜい「紫と白を合わせると清楚なイメージになるね」とか、「オレンジの中に緑を入れるとコントラストがはっきりするね」と伝えるくらい。 描きあがったら絵の配置と同じようにプランターに花を植えるんです。で、植え終わって見事に完成したら、「いい出来ばえだぞ!」と誉めてあげるのはもちろんのことですが、「どうして黄色の花の隣に紫の花を並べたの?」と問いかけてみてください。 問いかけられると子どもはなぜそうしたのかなあ・・・と考える。子どもには、感じさせることも大切ですが、考えさせること、そして自分の意見を言わせることも同じくらい大切なんですよ。 |

ランドスケープアーキテクト。アトリエ土里夢代表 ニューヨーク大学公共政策大学院・都市計画学修士課程終了。 都市の緑化や公園・緑地の設計、ガーデンのデザイン、みどりのある暮らしの大切さを伝える講演や執筆活動のほか、400坪の敷地の中にある自宅を開放してみどりや自然に関する様々なワークショップを企画運営する「みどりの楽校」の楽長として、みどりを楽しく学ぶための情報発信を行っている。外国文化とのコラボレーションを目的に、横浜にてゲストハウスを運営。 著書に「コミュニティーガーデン」(学芸出版社)「ケアガーデン・バリアフリーの緑地環境設計マニュアル」「ソーシャル・バリアフリーのまちづくり」(共に都市文化社)、他多数。 公式サイトhttp://atelier-drim.com/
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